Veneto等北東部4州・・・Trentino-Alto Adge

Trentino-Alto Adge:トレンチィーノ・アルト・アディジェ

Trentino-Alto Adge-WineMap

イタリア最北部の州で、アルプス地帯にある。オーストリア(一部スイス)と国境を接し、州内をドロミテ山脈が走る。トロミテを中心とした山岳地帯は山歩きやスキーのメッカとして、観光客やスキー客で賑わう。歴史的・文化的背景の違う2つの地域に分けられ、それぞれ独立した自治県である。

葡萄畑は、山岳地帯にあるから、渓谷の川沿いから山の岩壁までの傾斜地を這い上がる特異な景観を見せている。

この地方は、かって、安価で、ソフトな軽い赤ワインを北方の国に送り出してきたが、近年、生産者協同組合の活発な活動が大きくワインに質的向上をもたらしている。

北部・アルト・アディジェ地方
は、街並みや民家にオーストリア的異国情緒が漂い、ドイツ語が日常語で、南チロルと言われている。その中心はボルサリーノ。従って、ワインの表示はイタリア語とドイツ語の二重表示が認められている。 イタリア人らしからぬ生真面目な気風が加わって良質なワインを造っている。生産量は少ないが、DOC比率90%と言う数字は、ピエモンテを凌ぎイタリア随一である。白ワインの名声が高く、最高レベルのものが多数産出されている。土着品種で造る赤ワインも注目すべきものである。

南部・トレンティーノ地方
は、イタリア語圏で、イタリアらしい風景があちこちで見られ、トレントがその中心。DOC比率80%でピエモンテの次の第3位で、白ワインでは北部に譲るが、良質なワインを送り出している。

この地方のDOCの詳細情報は以下に記す。

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DOC : Alto Adige or Sudtirol (アルト・アディジェ or スッドティロル)
Alto_Adige

このDOCは、アルト・アディジェ地方の総てのワイン(赤・白・ロゼ)をカバーする。ラベルに品種を表示したワインは、その単一品種95%以上で造られている。土着品種のラグライン種で造られるワインは、多くはボージョレータイプの飲み易いソフトタイプのワインだが、濃厚で力強い長寿のワインもある。特にグリース丘陵のものは注目に値する。

以下の産地を特定したものもあり、その地区名がラベルに表示される。

 

Colli di Bolzano or Südtirol Bozner Leiten
(コッリ・ディ・ボルザーノ or ボツナー・ライテン)

ボルザーノ周辺の丘陵。

Meranese or Südtirol Meraner
(メラネーゼ or スッドティロル・メラーナ)

メラーノの町周辺の丘陵。

Santa Maddalena or Südtirol St. Magdalener
(サンタ・マッダレーナ or スッドティロル・ザンクト・マグダレーナ)

ボルザーノに近いサンタ・マッダレーナの村周辺の丘陵。この地区で古くからある中心部の畑はクラッシコを名乗る。

Terlano or Südtirol Terlaner
(テルラーノ or スッドティロル・テルラーナー)

ボルザーノの西、アディジェ川沿いの丘陵。ここの一部の古くからの畑もクラッシコを名乗る。

Valle Isarco or Südtirol Eisacktaler
(ヴァッレ・イサルコ or スッドティロル・アイザックターラー)

ボルザーノの北東、イサルコ川沿いの丘陵。

Valle Venosta or Südtirol Vinschgau
(ヴァッレ・ヴェノスタ or スッドティロル・ヴィンシュガウ)

スイス国境に近い高地のヴェノスタ渓谷。厳しい気候が切れのあるフルーティなワインを生む。

中でも、<サンタ・マッダレーナ>は有名で、淡い赤色でアーモンドのアロマを持ちソフトな口当たりの土着品種スキアーヴァ種で造られる赤ワイン。白では、テルラーノ、ヴァッレ・ヴェノスタ、ヴァッレ・イサルコ等の評価は高い。

主生産者
Aliois Lageder, Hostetter, Colterenzio, SanMichele Appiano, Santa Maddalena,
(アロイス・ラゲーデル、ホステッター、コルテレンツィオ、サン・ミケーレ・アッピアーノ、サンタ・マッダレーナ)

DOC : Trentino & Trento (トレンティーノ & トレント)
Trentino (トレンティーノ) Trentino

このDOCは、アディジェ川沿いのトレンティーノの大部分とガルダ湖の北、高地チェンブラ地帯とサルカ渓谷を含む一帯をカバーする。従って造られるワインは、<赤・白・ロゼ>のみならず様々な種類があって一様ではない。品種を表示するワインと産地の地区名を表示するワインがある。

トレンティーノの特異性を愉しめる赤は、土着品種で造るアーモンドを思わせるアクセントのある貴族的とも言える<Marzemino-マルツエミーノ>で、ロヴェレート近くのイゼーラ産のものがベスト。

このワインは、モーツァルトがオペラ「ドン・ジョヴァンニ」の一節に「ワインを注ぎなさい。素晴らしいワイン、マルツェミーノを!」と歌わせていることでも知られている。

白では、苦味を基底に含み独特のナッツ風味を持つ辛口の<Nosiora-ノジオーラ>。
Vin Santo-ヴィン・サント>は伝統的で、そのソフトな味わいでよく知られるが、生産量は極めて少ない(7,000本程度)。

主生産者 Cavit, Zeni, S.Margherita, San Michele, Concilio, La Vis,
(カヴィット、ゼニー、S.マルゲリータ、サン・ミケーレ、コンチリオ、ラ・ヴィス)

 

Trento (トレント)

DOC・トレンティーノとほぼ同じ地域で造られる<スプマンテ(発泡酒)>のDOC。
シャルドネ、ピノ・ビアンコ、ピノ・ネロ、メウニエル種の組合せで造る。白とロゼがある。ワインは古典的な瓶内発酵で造られ、繊細で調和の取れた辛口。

主生産者 Cavit, Concilio, Ferrari, Mezzacorona,
(カヴィット、コンチリオ、フェッラーリ、メッザコローナ)

その他の主要DOC

Teroldego Rotaliano


(テロルデコ・ロタリアーノ)
ロタリアーノ丘陵は、テロドーラ(黄金の土地)と呼ばれた程の葡萄の産地で、土着品種・テロルデコ種100%で造る特色ある<赤・ロゼ>。赤は濃いルビー色で紫色を帯びる。濃厚な果実味を持ちコクがある。ロゼは濃い目のバラ色。切れのいい華やかな辛口。ヴィンテージのいい<スペリオーレ>は、北イタリアの傑出したワインの一つと評価は高い。

 

主生産者
Foradori, Cantina Rotaliano, Donati Marco, Concilio,
(フォラドーリ、カンティーナ・ロタリアーノ、ドナーティ・マルコ、コンチリオ)

 

Valdadige(ヴァルタディジエ)


このDOCは、北東部を除くアルト・アディジェとトレンティーノの大部分をカバーする広大なもので、どちらかと言えば、この州のDOCの中では格下に位置すると思われてきたが、近年、品質が向上し、その世評は払拭されつつある。ワインは土着品種が主体だが、国際品種を使う赤・ロゼ・白もあり多様。いずれも辛口で若飲みタイプ。生産量:850万本。

 

主生産者
Cantina Sociale di Avio, Cavit, Maso Riveri,
(カンティーナ・ソチャーレ・ディ・アヴィオ、カヴィット、マーゾ・リヴェーリ)

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